あなたの答えは、正解 です!

今週の解答

[ニュースに関する問題]

以前は日経新聞や金融関連のニュースサイトを読み、ファンダメンタルズをベースにトレードをしていましたが、最近はチャートをベースにトレードし、利益も出ています。日経新聞やニュースサイトなどファンダメンタルズの情報はもう不要なのでしょうか?

正解は・・・
(3)ニュースは後付け解釈だと思って、
参考程度に読む

相場は総合力です。総合力をつけるためには、多くのことに興味を持ち、幅広い知識を得るように努めるのがいいのです。総合力がつくと、自分自身のメンタルな部分も含め、さまざまな事態に対処できるようになります。とはいえ、相場で収益を上げるには、なによりも価格の動きに対して敏感になる必要があります。プライスの前では、すべてのことは補足事項にすぎません。チャートをベースにして利益が出ているのなら、それでいいのです。総合力があっても、利益が出せなければ本末転倒です。あなたにとっては、ニュースは後付け解釈だと思って、参考程度で十分でしょう。

いくつもある相場へのアプローチの仕方を分類すると、次の3つに大別できます。

第1はシナリオを立てるもの。ファンダメンタルズから理論値を出したり、材料を分析するのを相場に入る動機づけとするものです。なぜ買うのか、買われたかの説明に適しているので、マスメディアなどに出て解説する人たちは、すべてここに分類できます。

第2は過去の値動きを検証するもの。テクニカル分析です。どんなに複雑に思える価格の動きも、過去の値動きを検証していくとパターン化され、未来の予測も可能となるという考え方です。少し気取れば、「混沌のなかに秩序を模索する行為」とでもいいましょうか。

第3が値のつき方を見ることによって、相場の勢いや、方向を探るという方法す。これは頭で考えるのではなく、体で覚えた感覚を信じるというもので、最も現場的です。相場の勢いや方向を探るのに、値の付き方をもってするのは、現場にいる人間がだれしも無意識に行っていることで、これによって「底堅い」とか、「やけに重い」などという感覚が生まれてくるのです。とくに、市場の内側にいるマーケットメーカーは、自分のこの感覚のみを頼りに値を建てているといっても過言ではありません。それができないディーラーは二流で終わるのです。

メディアを味方につけているためか、第1のやり方が主流のように思われている傾向がありますが、どこまでいっても仮説の積み重ねに過ぎず、一番頼りにならないのもこれです。第2のやり方は、より科学的で信頼に足る方法ではありますが、過信は禁物です。秩序らしきものが見えたとしても、もとは混沌だということを忘れてはなりません。第3のやり方は、食うための方法です。自我を持たず、相場の流れに身をまかせている状態で、もっとも実戦向きなのです。ちなみに、多くのプロは、これらすべてのやり方を総合的に使っています。

債券や為替の市場では、常にマーケットメーカーが売りたい人、買いたい人に対してBidーAsk(Offer)の両値を建てています。売りたい人はBidをたたき、買いたい人はAskを取るのです。このBidがたたかれることを、Given(Sold)といい、 Askが取られることを、Taken(Bought)といいます。相場では、売り買いが一対で取引成立なのですが、マーケットメーカーは受け身です。したがって、Given(Taken)が続くことは、能動的な売り手(買い手)が多いことを意味しています。

私の周りに、Givenが何回続いたら売り、Takenが何回続いたら買い戻す、という人がいました。何回かの回数はそのつど違うのでしょうが、これは非常に優れた相場へのアプローチだといえます。これに付け加えるならば、「Givenが何回か続いたら売り、何回以上続いても下がらねば倍返しをして買い戻す。あるいはTakenが何回か続いたら買い戻す」となります。株式市場では、板を見れば、Given、Takenがわかります。 また、シカゴなどの先物市場では、トレーダーたちがピットとよばれる狭い場所にぎゅうぎゅう詰めになっており、ニュースやチャートを吟味する余裕はまったくありません。彼らにもファンダメンタルズの知識があり、チャートなどのテクニカルにも親しんでいますが、それはピットに入る前の予備知識でしかありません。予備知識はいわば先入観ですから、実際のトレードに役立つ場合もあれば、役立たないこともあります。彼らが拠り所にしているのは、誰が売っている、買っているなどということに加えて、場の勢いなど、値のつき方だけです。

書物を読み、セミナーに出かけ、雑誌や新聞、金融関連のサイトから知識や情報を得ることは、相場に向かうために重要なことです。私のこの講座なども、役立つ人には、大いに役立っていると思います。この講座を実践と併用すれば、生半可なディーリングルームにいるよりも、相場力がつくと自負しています。とはいえ、相場力が収益と直結するわけではありません。プライスの前では、すべてのことは補足事項であることを繰り返しておきます。

見事正解だったあなたは・・・

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プロフィール

【監修】矢口新(やぐち・あらた)
テクニカル指標の成績表

1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。野村證券(東京、ニューヨーク、ロンドン)、ソロモン、UBSなどで為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして活躍。著書『生き残りのディーリング決定版』は、現役ディーラーの“座右の書”として、高い評価を得ている。現在は会社社長兼ファンド・マネージャーとして、資本金を株式市場などで運用。主著に『実践・生き残りのディーリング』『なぜ株価は値上がるのか?』など。新著『テクニカル指標の成績表』は2009年11月11日発売。

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