あなたの答えは、残念ながら 不正解 です

今週の解答

[投資心理に関する問題]

あなたは1ヶ月ほど前からデイトレードを始めました。トレードは非常に順調で、コンスタントに利益を出せており、場中は他の事が全く気にならないほど集中できています。しかし、夜中にも海外市況が気になって起き出してしまうなど、場中以外も落ち着かず、多少ストレスを感じ時々胃が痛くなることもあります。このような場合、どうするのが最もよいでしょうか?

正解は・・・
(2)いつまでもストレスを感じるようならやめたほうがよいが、最初のうちは仕方がないと割り切って、まずは、いまの状態に慣れるようにしばらくはデイトレードを続ける

チャートは一種の自己相似性を持っています。1年の動きに山や谷があるように、1ヶ月の動きにも、1日の動きにも、1時間の動きにも山や谷があります。そして、それぞれに保合や離れ、二番底、二番天井などがあります。つまり、ミューチュアルファンドのマネージャーが1年かけて経験する値動きを、デイトレーダーは毎日経験しているとも言えるのです。ストレスを感じるのは当然でしょう。それに耐えられないと病気になります。正解は(2)の「いつまでもストレスを感じるようならやめたほうがよいが、最初のうちは仕方がないと割り切って、まずは、いまの状態に慣れるようにしばらくはデイトレードを続ける」となります。


何かを行う時、いつもスムーズに事が運ぶわけではありません。いろいろな障害があり、先に進めずにストレスを感じることがあります。それでも、努力さえしていれば、一歩ずつでも確実に先に進めるのなら、それは扱いやすいストレスだと言えます。先の見通しの立たないストレスは、なかなか乗り越えるのが大変です。


トレーディングはもともと大きなストレスを感じるものです。どんなに努力しても報われるとは限らず、時には人を破滅させるだけの損失を出すこともあります。うまく行ってる時に、一瞬の油断で収益を失うことすらあります。何よりも、100%うまく行くことは望めませんので、うまく行った時ですら、もっとうまく出来たはずだとの思いが残ります。誰でもその人生に、ああすべきだった、こうすべきでなかったというのがあるはずですが、デイトレーダーは毎日そんな思いを繰り返し経験しています。


選択肢(3)のように「利益が出ているのにストレスを感じている」のは、波動のすべてが取れない以上、当然のことなので、「そもそもデイトレードに向いていないので、利益が出ている今のうちにデイトレードはやめておく」ようにはなりません。


とはいえ、選択肢(1)の「たとえベテランであっても、日計りにはストレスを感じるもの。利益が出ている以上、その程度のストレスは取引をやめる理由にはならないのでこのままデイトレードを続ける」ことをしていて、病気になっては元も子もありません。


ストレスを感じつつも、短期で確実に収益を上げている地場証券のディーラーはたくさんいます。個人投資家のスーパートレーダーも多いでしょう。うまく行けば、自由と収益とが得られるのですから、ストレスと上手に付き合うようにすればいいのです。


実のところ、私にはあなたの悩みが分かりません。あなたは他の事が全く気にならないくらいトレードに集中できて、コンスタントに利益も出しています。私から見ると、あなたはデイトレードに向いています。なのに何故、海外市況など気にするのかが分からないのです。デイトレードにとって、海外の動向は結果だけが分かれば十分です。朝起きてから、夜中に起きた海外の動向を整理して、東京の寄り付き前にその日のイメージを持てば十分なのです。デイトレードでは、目の前の値動きがすべてに優先します。


コンスタントな利益も1ヶ月ぐらいでは分かりません。あなたがこれからデイトレードを続けるうちには、様々なことを経験します。もっと大きなストレスを抱えることもあると思います。そういったストレスに耐えるには、相場の仕組みをよく理解して、相場やそれに携わっている自分を客観視できる力を養う必要があります。それには相場だけをやっていては駄目なのです。場中はデイトレードに集中し、その他の時間は読書や映画、スポーツや音楽、飲みニケーションなど、他のことに精を出してはどうですか?

残念ながら不正解だったあなたは・・・

実際に運用をする前に、ほかの「投資心理に関する問題」で、さらに勉強しましょう。

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【監修】矢口新(やぐち・あらた)
テクニカル指標の成績表

1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。野村證券(東京、ニューヨーク、ロンドン)、ソロモン、UBSなどで為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして活躍。著書『生き残りのディーリング決定版』は、現役ディーラーの“座右の書”として、高い評価を得ている。現在は会社社長兼ファンド・マネージャーとして、資本金を株式市場などで運用。主著に『実践・生き残りのディーリング』『なぜ株価は値上がるのか?』など。新著『テクニカル指標の成績表』は2009年11月11日発売。

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