あなたの答えは、残念ながら 不正解 です

今週の解答

[その他の問題]

どんな世界でも、プロは初心者に比べて多くの経験・場数を踏んでいるものです。トレード上級者も、過去に様々な相場を体験し、時に修羅場をくぐり抜けてきました。ここで問題。平均的な素養を持ったトレード初心者が、上級者と言えるレベルにまで到達するには、平均してどの程度の期間が必要でしょうか?

正解は・・・
(2)3〜4年程度


何をもって上級者と定義するかは分かりませんが、一般に勝る商品知識や技術を持ち、人にそのノウハウを伝えられるレベルと考えれば、3〜4年もあれば上級者と見なしてよかろうかと思います。正解は2)となります。


多くの人は、3〜4年では級者になれないだろうと、(3)を選んだのではないでしょうか? 一方で、トレードを始めて半年も経たないのに、大きな収益を上げている人たちが大勢いることから、(1)を選んだ人もいるかと思います。


私も3〜4年で上級者と呼んでいいものかどうかには迷いました。とはいえ、10年以上の経験があり、私などより遥に著名で、大きな収益を上げていたトレーダーが、突然、大損して消えて行くのを何人も目にしてきました。だからといって、彼らが上級者ではなかったとは言えないでしょう。


相場では、3年と10年以上の経験とに本質的な差はないのです。私が見るところでは、何十年も相場のプロとして生きてきた人たちの中にも、相場を誤解している人たちはたくさんいます。そういった人たちがあまりに多いので、相場を誤解しているのは実は私の方ではないかと、自分自身に問いかける毎日です。


しかしながら、最初の「生き残りのディーリング」で、私の相場の見方、考え方を披露してから20年を過ぎ、毎日繰り返される自問自答で、私の相場を見る目は更に確信を深めるに至っています。


今週月曜日6月14日に配信した私のメルマガは、「投資運用Q&A」と題して、私の読者やセミナーに参加して下さった方々のご質問に答えたものです。


Q1の方からは6つの質問を頂いてますが、その方は大手機関投資家のファンドマネージャーとして、国内、海外(勤務)の市場で8年間の運用経験を持ち、アメリカの投資銀行でも1年間の研修を受けた方だそうです。現在は証券管理部門ですから、誰が見てもプロ中のプロといった方です。


そんな方が、実に真摯に私の意見を求めてくれています。
(参照ブログ:http://ameblo.jp/dealersweb-inc/day-20100615.html


プロでも迷う、プロでも分からないことが多い。ほとんどのプロが分からないのに、分かったつもりになっている中で、こんなに率直な質問をぶつけてくれるのは、この人が本物だからです。知らないことを知らないと認め、質問するだけの素直な向上心を持っているからです。そして、日本人、外国人を問わず他のプロたちのレベルを熟知しているので、殊更恥ずかしい質問ではないと感じているのです。


それは、個人投資家の方々には意外な事実だったかも知れません。


だからこそ、(3)の「10年程度〜それ以上」の相場経験は、もちろん上級者なのですが、それだけで十分だとするわけにもいかないのです。


先週の問題「空売りの必要性、投資初心者の場合」(http://money.mag2.com/invest/tradesense/2010/06/post_529.html)でも、述べましたが、投資運用にファンダメンタルズ分析だけを用いることは大変危険なのです。


私は、その例として、誰もがピカピカの銘柄として納得できるGE(ゼネラル・エレクトリック)株を取り上げています。
(GE株チャート:http://ameblo.jp/dealersweb-inc/entry-10556295240.html


「10年程度〜それ以上」の相場経験はおろか、世界の大勢がファンダメンタルズ分析を王道とするなかで、ファンダメンタルズ分析は危険だとする私は、もしかすると大馬鹿者なのかも知れません。全く相場というものを誤解しているのかも知れません。


とはいえ、そんな私を支えてくれるのが、GEでも株価が10分の1にまで売り込まれることがあるという「事実」です。私はどんな権威よりも、事実の方を信じるのです。なぜなら、事実に逆らうと大損するからです。


相場で最も大事なのは、タイミングと、リスク管理です。リスク管理はともかく、タイミングを捉えるというのは、どんなベテランにとっても難しいのです。だからこそ、他の職人芸ではありえない、ビギナーズラックというようなものが、相場にはあるのだといえます。


どんなに儲けていても、自分のやっていることがどんなことかを把握していないうちは、さすがに上級者とは呼べないでしょう。その意味で、正解は(2)の、「3〜4年程度」なのですが、相場の奥は深いので、死ぬまで、精進、精進かと思います。

残念ながら不正解だったあなたは・・・

実際に運用をする前に、ほかの「その他の問題」で、さらに勉強しましょう。

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【監修】矢口新(やぐち・あらた)
テクニカル指標の成績表

1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。野村證券(東京、ニューヨーク、ロンドン)、ソロモン、UBSなどで為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして活躍。著書『生き残りのディーリング決定版』は、現役ディーラーの“座右の書”として、高い評価を得ている。現在は会社社長兼ファンド・マネージャーとして、資本金を株式市場などで運用。主著に『実践・生き残りのディーリング』『なぜ株価は値上がるのか?』など。新著『テクニカル指標の成績表』は2009年11月11日発売。

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