今週の問題
投資心理に関する問題
あなたは、資本主義経済の成長とインデックス投資の優位性を信じ、国内・海外の各種ETFをバランス良く組み合わせた長期のポートフォリオを構築しています。ところがリーマン・ショック以後、メディアでは「100年に一度の危機」が喧伝されるようにりました。駅売りの雑誌にまで「米国はデフォルトを宣言する」「通貨の価値が無くなる」「資本主義経済は終焉する」といった見出しが踊るようになり、さすがのあなたも、少し自信が揺らいでいます。このような悲観論とは、どう付き合うべきでしょうか。
- 今回の危機は、資本主義の象徴であった主要な投資銀行が消え去るなど桁違いで、メディア報道は大筋間違っていない。米国の債務不履行やハイパーインフレも現実的なリスクと判断し、ゴールドなど安全資産中心の運用を検討する
- 高値圏でまだ上がると囃し、底値圏でまだ下がると脅すのがメディアの常。資本主義経済の終焉など気にしても、リスクヘッジのしようがない。漠然とした不安で方針を変えたりせず、冷静にポートフォリオをメンテナンスしていく
- メディアの論調は相場の逆指標として活用できる。極端な悲観論は上げ相場の前兆である可能性が高い。最近ドローダウンの大きかったインデックス投資を一時中止し、個別銘柄中心の積極的な運用にシフトする
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プロフィール
- 【監修】矢口新(やぐち・あらた)
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1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。野村證券(東京、ニューヨーク、ロンドン)、ソロモン、UBSなどで為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして活躍。著書『生き残りのディーリング決定版』は、現役ディーラーの“座右の書”として、高い評価を得ている。現在は会社社長兼ファンド・マネージャーとして、資本金を株式市場などで運用。主著に『実践・生き残りのディーリング』『なぜ株価は値上がるのか?』など。新著『テクニカル指標の成績表』は2009年11月11日発売。
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