今週の問題
投資心理に関する問題
自分の建玉に有利な材料や見通しを発言する、いわゆるポジショントーク。他人のポジショントークに対しては比較的警戒心を持ちやすいものですが、では逆に、自分が発言する立場であればどうでしょう。初・中級レベルのトレーダーにとって、ポジショントークも要は使いようでしょうか?それとも沈黙は金でしょうか?
- 他人のポジショントークを盲信するのは良くないが、自分が喋る側なら話は別。自分の話が周囲に波及し、実際の相場に好影響が及ぶ可能性があり、損はない。ポジショントークも要は使いよう、上手く制したい情報戦のひとつである
- 自分のポジショントークも慎むべきである。このようなお喋りは自分を正当化する屁理屈にすぎず、他人に話すことで自己暗示が強化され、トレードの判断を鈍らせる恐れもある。少なくとも得はなく、まさに沈黙は金といえる
- 自分の話も他人の話もあまり信じ過ぎずに、気楽に意見交換するくらいの姿勢なら有益である。ポジショントークを通じて、いま自分が多数派、少数派どちらに属するかの判断ができる。多数派に属するようなら要注意である
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- 【監修】矢口新(やぐち・あらた)
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1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。野村證券(東京、ニューヨーク、ロンドン)、ソロモン、UBSなどで為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして活躍。著書『生き残りのディーリング決定版』は、現役ディーラーの“座右の書”として、高い評価を得ている。現在は会社社長兼ファンド・マネージャーとして、資本金を株式市場などで運用。主著に『実践・生き残りのディーリング』『なぜ株価は値上がるのか?』など。新著『テクニカル指標の成績表』は2009年11月11日発売。
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