今週の問題
ニュースに関する問題
株や為替のニュースでは、「材料出尽くしで〜」「織り込み済みで〜」「利益確定の〜」「失望感から〜」「嫌気され〜」といった具合に、価格変動について様々な理由が説明されます。かつて、社会人としての第一歩は経済紙を読みこなすこと、と教わった方も多いでしょう。では、個人投資家としては、これらのニュースとどう付き合うべきでしょうか。
- 情報として信頼できるのは、「その日、何が、どれだけ、いくらで買われたか、売られたか」という事実だけ。常套句的な理由説明には根拠がなく無視して良い。そもそも理由など分かるはずもなく、考えること自体がナンセンスである
- 揺るがない事実としての「値動き」は確かに重要だが、世間に広く報じられる価格変動の理由付けにも、コンセンサスとして一定の価値はある。後講釈に聞こえるとしても一応は聞き、そこを出発点に自分の考えを組み立てるのが良い
- プロの送り手によるニュースには、市場関係者に取材した上で書かれたものも多く、解説の信頼性は高い。記者は、個人投資家より豊富な情報を持っており、その情報に無料または安価で触れられるのだから、参考にしないのは損である
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プロフィール
- 【監修】矢口新(やぐち・あらた)
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1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。野村證券(東京、ニューヨーク、ロンドン)、ソロモン、UBSなどで為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして活躍。著書『生き残りのディーリング決定版』は、現役ディーラーの“座右の書”として、高い評価を得ている。現在は会社社長兼ファンド・マネージャーとして、資本金を株式市場などで運用。主著に『実践・生き残りのディーリング』『なぜ株価は値上がるのか?』など。新著『テクニカル指標の成績表』は2009年11月11日発売。
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