今週の問題
資金管理に関する問題
もっと値上がりするはずと株を持ち続けて結局損失を出したり、天井圏で利食ったつもりがその後さらに値上がりしてガッカリしたり。個人投資家にとって、損切り以上に難しいのが「利食い」ではないでしょうか。利益を最大化する利食いの姿勢は?あなたがもっとも正しいと思うスタンスを選んでください。
- 株価の下落局面で積極的にナンピンして平均買い単価を下げ、株価が2倍になったところで持ち株の半分を売却するのが良い。こうすることで、手元にキャッシュを確保しながら、実質タダで株券を手に入れることができる
- 総運用資金から1回のトレードで許容できるリスクを逆算し、先に損切りラインを設定する(例えば4%)。その上で、長期的に「損小利大」になるよう利食いラインを設定する(例えば8%)。このようなルールに機械的に従うのが良い
- 損切りラインを決めておくのは大切だが、利食いのタイミングはケースバイケース。あらかじめ利食い幅を固定せずに、その都度、最大限の利幅を狙っていくべきだ。利益確定は、明確なトレンドの反転を確認してから行う
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- 【監修】矢口新(やぐち・あらた)
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1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。野村證券(東京、ニューヨーク、ロンドン)、ソロモン、UBSなどで為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして活躍。著書『生き残りのディーリング決定版』は、現役ディーラーの“座右の書”として、高い評価を得ている。現在は会社社長兼ファンド・マネージャーとして、資本金を株式市場などで運用。主著に『実践・生き残りのディーリング』『なぜ株価は値上がるのか?』など。新著『テクニカル指標の成績表』は2009年11月11日発売。
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