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株初心者のあなたが、身近な日本株への投資を検討していたところ、投資経験のある友人がこんなアドバイスをくれました。「経験上、本業に時間を取られるサラリーマンが、個別銘柄を詳しく調べて投資するのは大変。長期なら日経225ETF、短期なら日経225先物を活用するのがいい」。あなたは早速ネットでETFや指数先物について調べましたが、一長一短あるようです。この友人からのアドバイスをどう解釈すべきでしょうか?
- 友人のアドバイスはその通り。初心者ほど「名前を知っている」だけの株を何となく買ってしまい損を出すことが多い。それなら、一般的な投資信託と比べて手数料の安いETFや、値幅の期待できる指数先物を活用するのが合理的だ
- 日経平均全体を少額から買える225ETFはリスクが低く、確かに初心者向きだ。だが、10円の値動きで1万円の損益が発生する225先物はプロ向き。損益1/10の225先物ミニもあるが複雑な仕組みは同じで、初心者が手を出すべきではない
- 一利ある考え方だが、この友人にしても、個別株を経験したうえでこの考えに到達している。ならば自分も、一度は個別株への投資を経験してみるべきだ。別の結論も十分あり得るだろう。ETFや先物は後から手を出すのでも遅くない
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- 【監修】矢口新(やぐち・あらた)
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1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。野村證券(東京、ニューヨーク、ロンドン)、ソロモン、UBSなどで為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして活躍。著書『生き残りのディーリング決定版』は、現役ディーラーの“座右の書”として、高い評価を得ている。現在は会社社長兼ファンド・マネージャーとして、資本金を株式市場などで運用。主著に『実践・生き残りのディーリング』『なぜ株価は値上がるのか?』など。新著『テクニカル指標の成績表』は2009年11月11日発売。
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