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あなたは日本株専門のスイングトレーダーです。2010年X月、金利据え置き観測が大勢を占める中、米連邦準備制度理事会(FRB)がフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%引き上げ、年0.5%とすることを決定しました。ドル円相場は一気に1円ほど上昇し、ニューヨークダウは約50ドル安で引けています。これを材料に日本株を手がけるとしたら、どのようなスタンスが望ましいでしょうか。
- 米国株が下落したことからも分かるように、市場が十分に織り込んでいないタイミングでの金融引き締めは株価にマイナスなので、日本株も同様に売りで良い。この材料は、日本株にマイナスに働く可能性が高いと判断する
- 利上げができるほどに本格的な景気回復が始まったとみて、割安銘柄を買い遅れることのないよう、前場開始から業種にこだわらず積極的に買っていくのが良い。この材料は、日本株にプラスに働く可能性が高いと判断する
- 円安ドル高を念頭に、自動車、ハイテクなどの輸出関連株をまずは打診買い。うまく利が乗るようなら買い乗せ、駄目なら損切り、と臨機応変に売買する。この材料が日本株に与える影響は、事前に決めつけないほうがよい
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- 【監修】矢口新(やぐち・あらた)
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1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。野村證券(東京、ニューヨーク、ロンドン)、ソロモン、UBSなどで為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして活躍。著書『生き残りのディーリング決定版』は、現役ディーラーの“座右の書”として、高い評価を得ている。現在は会社社長兼ファンド・マネージャーとして、資本金を株式市場などで運用。主著に『実践・生き残りのディーリング』『なぜ株価は値上がるのか?』など。新著『テクニカル指標の成績表』は2009年11月11日発売。
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