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1989年12月29日に3万8915円の史上最高値を記録した日経平均株価は、バブル崩壊後の長い下落トレンドを経て、2003年4月28日に7607円をつけました。ところがそれが当面の底で、2005年にBOX圏を上抜けた株価は、2007年7月9日には1万8261円まで反発します。その後、米金融危機などの影響により、2009年3月10日には再び7054円まで下落し、バブル後最安値を更新したのは周知のとおりです。ここで問題。個人投資家にとって、「株式投資をいつ始めるか」という運の要素はどれくらい重要でしょうか?
- 過去の値動きが示すように、株で極端に儲けやすい時期とそうでない時期が存在する。運良く底値近辺で株を始めた者は有利だし、その逆もしかり。その運の良さは、投資家の成績の半分近いファクターを占める重要な要素である
- たまたま株式投資を始めたのがいつだったか、という運に左右される面も確かにあるが、投資家にとって何より重要なのは自己の投資技術である。どんな相場でも勝つ者は勝ち、負ける者は負ける。運はその結果を増幅させるスパイス程度の要素である
- 相場全体が上昇トレンドだから儲けやすい(またはその逆)ということはない。ただし、投資家には、上昇相場と相性の良い者、下落相場と相性の良い者、保ち合い相場と相性の良い者、いろいろなタイプがいる。その意味で、自分にとって相性の良い相場で株式投資を始められるか、という運は重要である
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- 【監修】矢口新(やぐち・あらた)
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1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。野村證券(東京、ニューヨーク、ロンドン)、ソロモン、UBSなどで為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして活躍。著書『生き残りのディーリング決定版』は、現役ディーラーの“座右の書”として、高い評価を得ている。現在は会社社長兼ファンド・マネージャーとして、資本金を株式市場などで運用。主著に『実践・生き残りのディーリング』『なぜ株価は値上がるのか?』など。新著『テクニカル指標の成績表』は2009年11月11日発売。
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