09年01月27日(火)のトップニュース
インテルの中国工場、閉鎖や人員削減なし[IT](NNA.ASIA)

米インテルが先に発表した米国内外の工場閉鎖などの業績悪化対応策で、同社中国区の関係者は、中国で展開する成都、上海の既存工場と2010年に稼働予定の大連工場は影響を受けないと明らかにした。中国証券報が伝えたもので、中国区での人員削減計画も聞いていないとしている。

インテルは先に、米国やマレーシアなどの工場閉鎖と合計約6,000人の人員削減を発表していた。<全国>

木下コメント

これから多くの企業は、設備投資計画を見直す事になるだろう。ましてや、需要が想定以下になり、回復が期待できない以上、すでにある供給量を削減することは当然の企業行動と言える。

その中の一つに雇用削減がある。たしかに、人道的に問題がある、という向きもあるかもしれない。しかし、中には勤務態度が決して良くはない、スキル的に適していない、という面もあるかもしれない。すべてを短絡的にセットで考えてはいけない。

ただし、もっと重要なことがある。それは、全体が成長していれば、“ここは我慢”していればいい、ということ。その意味で、中国はまだまだ成長余地を残している。成長余地があるとなれば、インテルのように閉鎖や人員削減を行なわない事は、これもまた当然の企業行動だ。

なぜなら、将来得られるべき収益を失う可能性があるから。わざわざ機会ロスを作る必要は無い。

投資行動を起こす上で、企業行動に目を向けることは重要だ。インテルは、米国やマレーシアの工場は閉鎖するのに、なぜ中国は行なわないのか。それは、中国の成長はまだまだ続くと考えているからに他ならない。

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≪特集≫木下氏の中国訪問記

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本当の株価上昇は北京五輪の“後”に来る?〜中国訪問特別記(2)

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