09年01月28日(水)のトップニュース
欧米企業を狙え、M&A協会が報告書[金融](NNA.ASIA)

全国工商連盟M&A(合併・買収)協会はこのほど発表した報告書で、国内企業に対し、欧米企業を狙った買収のペースを加速するよう訴えた。新京報が報じた。

報告書によると、中国の製造業は今後も長期間にわたり国力増強の源泉であると指摘。製造業の実力強化のためには、欧米で技術力のある有力企業株を買収することが効率的だとしている。

国内には海外進出して買収攻勢をしかけることが可能な企業があるとしつつ、「安値の買収は簡単ではないが、まず初めに出資を仕掛け、その後、投票権のある“善意的な”戦略株主となり、そうして徐々に買収を完了する」などとした中長期戦略を勧めている。特に体力をなくしたこの1年間が、買収戦略開始の黄金期だとしている。<全国>

木下コメント

中国は国家戦略として世界に打って出ている。資源の獲得などは典型的だ。それに比べ日本は竹やり戦法に近い。いくら民間企業が頑張っても、湯水のように資金が出てくる中国とは戦いきれない。

その中国が、M&Aを再び拡大させようとする気運が高まっていることは要注目だ。

米国債は約60兆円の保有であるし、外貨準備高は200兆円と圧倒的に世界一の規模を誇る。これだけ豊富な資金があれば、世界に打って出る際、敵になる国は現れない。

さらに、敵となる可能性がある欧米は、いまそれどころではない。混乱を中国は大きなチャンスに変える可能性はある。

大変な時代は、そのまま「大変」でもあるが、「大きな変化」と読み替えれば、この時代の施策によって、数年後、数十年後が決まってくる。中国は、100年に一度の恐慌に怯えるふりをしながら、虎視眈々と、成長の機会を狙っているのではないだろうか。

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≪特集≫木下氏の中国訪問記

北京五輪目前、でも現地は意外としらけムード?中国訪問記(1)

北京五輪開催前から、「中国はバブルだった」「中国にもう投資魅力はない」といった声が聞かれるのもご存知の通りです。果たして、中国にはもう投資魅力はないのでしょうか?

私は、“机上”ではなく、現地の声に触れることで、その答えを導き出したいと考えています。そこで、7月4日から9日まで、実際に中国を訪問し、その特別リポートを今回と次回の2回にわたりご紹介したいと思います…

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本当の株価上昇は北京五輪の“後”に来る?〜中国訪問特別記(2)

今回は、中国の経済成長の中心の担っているといっても過言ではない上海です。上海は1978年の改革開放政策をきっかけに大きく成長し、今では中国最大の経済都市となりました。中国経済、そして中国株を追う上で注目せざるを得ない場所といえるでしょう。

ではさっそく、その上海の様子を、私が撮影した写真とともにお伝えします

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