09年02月13日(金)のトップニュース
昨年Q4の資本流出2,400億$、通貨逼迫に[経済](NNA.ASIA)

香港商報は、昨年第四半期に国内から流出した資本は2,400億米ドル(約21兆8,500億円)に上ったと報じた。大規模な資本流出は国内の通貨流通量を逼迫させる要因となっており、景気減速の中で政府が銀行を通じた市場への安定的な流動性確保が課題となっているとした。

米国メディアの報道として伝えた。資本の流出額は、最も広範囲に算出したもので、不法な地下銀行などによる流出や貿易取引の減少による海外投資資金の流出なども含まれているとした。

国内から流出した資本のほとんどが、金融危機で打撃を受けて下落した米国企業が発行する高収益の債券に投資され、一部は銀行や証券会社に保管されているという。

予測されている同期の資本の流出額は各機関で異なり、中国銀行は1,200億米ドル01,500億米ドルと試算している。人民元の対米ドル為替レートの下げは、今後より一層の資本流出につながると懸念されている。<全国>

木下コメント

今回私たちが経験している恐慌は、内容としては非常にシンプルだ。具体的には、リスクマネーの逃避が引き起こしているということ。

これは常識的に考えれば分かりやすい。なにかマズいと考えれば、とりあえず安全のため現金化するだろう。それが世界的に起こってしまっているということだ。

特に、新興国はその影響を大きく受けている。海外からリスクマネーを取り込んでいたことで成長を謳歌して来た。だから、いま世界中の当局が金利を下げ、量的緩和を行いマネーをじゃぶじゃぶにしているわけだ。

さらに、国際通貨基金(IMF)が約5000億ドル(約45兆円)の資金拠出を新興国に行なうことが明らかになった。それでも、資金拠出のための財源はどうするのか等々問題は山積している。なかなか信用が回復する兆しは見えない。

来週には、米自動車大手GMが再建計画を提出、世紀の実験が始まる。GMが陥っているのも資金流出に伴う信用の剥落だ。

こうした状況の中で、何も無理をする必要は無い。ただし、イベントは株価にも大きな影響を及ぼす。日々のニュースをしっかりとウォッチしていく必要が今まで以上に重要になってきている。

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≪特集≫木下氏の中国訪問記

北京五輪目前、でも現地は意外としらけムード?中国訪問記(1)

北京五輪開催前から、「中国はバブルだった」「中国にもう投資魅力はない」といった声が聞かれるのもご存知の通りです。果たして、中国にはもう投資魅力はないのでしょうか?

私は、“机上”ではなく、現地の声に触れることで、その答えを導き出したいと考えています。そこで、7月4日から9日まで、実際に中国を訪問し、その特別リポートを今回と次回の2回にわたりご紹介したいと思います…

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本当の株価上昇は北京五輪の“後”に来る?〜中国訪問特別記(2)

今回は、中国の経済成長の中心の担っているといっても過言ではない上海です。上海は1978年の改革開放政策をきっかけに大きく成長し、今では中国最大の経済都市となりました。中国経済、そして中国株を追う上で注目せざるを得ない場所といえるでしょう。

ではさっそく、その上海の様子を、私が撮影した写真とともにお伝えします

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