09年02月27日(金)のトップニュース
個人向けローンに600億元、農業銀が消費拡大策[金融](NNA.ASIA)

中国農業銀行はこのほど、個人向けローン事業に新たに600億元(約8,520億円)の資金を充てる計画を明らかにした。個人向けローンの推進による、個人消費の増加と内需拡大が目的としている。

同行はすでに、今月15日から個人向けの貸し付けに特化した宣伝活動を展開中。4月15日までの2カ月間で新たに120億元を貸し付ける計画で、うち100億元は住宅ローンとなる見通しという。京華時報が伝えた。<全国>

木下コメント

中国がいま最も懸念していることは、国民の叛乱だ。最悪の場合、今から20年前の天安門事件レベルに至ってしまうこともありうるだろう。

例えば、上海市人力資源・社会保障部門のまとめによると、同市の仲裁機関が昨年1年間に受理した労働争議の案件数は6万4,580件に上り、前年比で2.2倍増となったことが分かっている。争議の原因は、賃金や経済保障など金銭に関わるものが多く、全体の6割近くを占めた。

これは都市部の問題だが、中国国民の7割が従事している農業はもっと深刻だ。だからこそ、国家として農村部に対する手厚い保護が必要となる。農村部での家電購入に補助金を支給する制度「家電下郷」もそのうちのひとつだろう。

さらに、農村部に対する融資も保護策のひとつとなるだろう。国民の叛乱を招かないよう、ガス抜きを行なうにもお金がかかる。中国はその意味で、プラス、マイナス両面の絶対値が大きい国だ。プラス面を見るのか、マイナス面を見るのか、投資家はどちらを選択するのか、判断が分かれるところだ。もちろん、私はプラス面を見たい。

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