「ユダヤ人大富豪の教え」で有名なお金の専門家・本田健の『お金力検定』

すぐに１０万円を投資するを選んだ方

20点

よく検討して、ホントっぽかったら投資するを選んだ方

20点

よく分からないので、何もしないを選んだ方

40点

そんな話が自分に来るはずないと、相手にしないを選んだ方

100点

現役で会計事務所を経営していた時に、様々な詐欺の手口を目にする機会がありました。まじめに働きコツコツ資産を貯めてきた人が、巧妙な詐欺にひっかかって、あっという間にお金を失う状況を何度も見ると、お金を守ることの難しさを改めて感じたものです。

しかし、よく観察してみると、詐欺師にだまされるのは、共通して２つの特徴を持っている人であることがわかりました。１つ目の特徴は「小金」を持っている人です。そもそも詐欺師は、お金を持っている人しか狙わないからです。そして２つ目の特徴は、「もっとお金を儲けたい」という「欲」を持っている人です。どんなに優秀な詐欺師でも、お金を増やすことに全く興味がない人をだますことはできません。詐欺師は、「手持ちのお金を、もっと増やしたい」という人が持つ「スキ」につけ込んで、お金をだまし取るのです。

私がこれまでに目にした詐欺の特徴を２つお話ししましょう。１つ目は、「絶対確実」とか「絶対儲かる」など、確実にお金が増えるような表現を、宣伝文句にたくさん使っていることです。２つ目は、「急がないと募集期間が終わってしまいます」などと、決断を急がされることです。この２つの条件に当てはまるような話が来たら、要注意です。

また、「おいしい儲け話」が自分のところに来たら、「なぜそんなに儲かる話を、自分に教えてくれるんだろう？」と冷静に考えてみることも、だまされるのを防ぐために有効です。

「自分は、こんな詐欺っぽい儲け話にはひっかからない」と自信を持っている人でも、投資で同じようなパターンにはまっているケースがよくあります。例えば、短期的にお金を増やすことを狙って、雑誌などの「絶対儲かる株」という情報を鵜呑みにして株を買ったりすることです。

自分が気に入った会社を応援するつもりで、長期的な視点で株を買えば、それは「投資」と言えます。しかし、お金を増やしたいという「欲」から、短期的な視点で株に手を出すと、あっという間にお金を失うことになりかねません。

「短期間でお金を倍にする」とか「楽して儲ける」という考えを手放すことが、大切なお金を守る第一歩です。