「ユダヤ人大富豪の教え」で有名なお金の専門家・本田健の『お金のカウンセリング室』

主人の実家は不動産屋です。主人も某マンションメーカーを辞めて、独立して不動産業に就いております。数年前に中古ワンルームをたくさん買ったかと思うと、今度はセミナーを始めてみたり、かと思うと今度は戸建てを建ててみたり、アパートでルームシェアを始めてみたり…。資金は恐らく全面的に、今は亡きおじいちゃまの遺産だと思われます。しかしながら、それは彼にとっては実体の無いお金のようなもの。何ひとつしっかりと根をはらずに、結果が出ないとあせっております。この先、家族は一体どうなってしまうのか、とても不安です。何とかして踏ん張りたいと思いますが、今の主人には話を聞き入れてもらえそうにありません。私の人生の時間とエネルギーと愛で、何か出来ないものかと相談をさせていただきました。どうかよろしくお願い致します。

仕事やお金の問題というより、夫婦のコミュニケーションの問題のような感じがします。「仕事とは、お金とは何か」というものが、夫婦で話されていないために、不安が解消されないまま、二人の間に落ちているのでしょう。

だんなさんも、結果を出そうとして、相当あせっていると思います。家族を養ったり、幸せにしたいという動機で仕事もやっているでしょうから、申し訳なさ、ふがいなさを味わっていると思います。

あなたの「本当に大丈夫なの？」という声も、クレームや責めの言葉のように聞こえているかも知れません。どれだけ仕事がうまくいかなくても、二人の心がひとつになっていると、不安は少なくなり、おのずと結果は、ついてくるものです。

まず、なぜ彼が、そんなに焦って、仕事を次々にやろうとしているのかを感じてみましょう。そして、それがしっかり分かったら、彼の不安、情けなさも感じることが出来るはずです。その上で、頑張っている彼をねぎらってあげましょう。そこから、二人のコミュニケーションがスタートするかもしれません。